とゆふものは。

何者でもない、だから需要もない、アラフォー女の想いを綴ります。

恋愛至上主義の圧力

街中がクリスマス一色のこの時期はふと昔の焦燥感を思い出す。
今よりずっと若い頃、
「恋愛しなければ!」
「彼氏を作らなければ!」
じゃないと死ぬ!くらいの気持ちで思っていた。
田舎の過保護な親の元でぼんやり生きてた女子高生が上京してみたら、都会の女子大生かくあるべきという洗礼を受けて、
「夏までに彼氏作らないとヤバイ」
「クリスマスにデートの予定がないなんて」
とか言い出すやつ。

慣れない飲み会や合コンに駆り出され、もっと盛り上げて、とかサラダを取り分けると男子は『おっ』と思うから次はやりなさい、とか東京出身の友達にダメ出しを受けながら、うわ、そういうものなのね、と純粋だから思い込んじゃうのよね。
女子力という言葉が流行るずっと前。
もともと初対面の人と話すのが苦手な私、段々心折れていってたな。
でもそれができない=恋愛できない=自己肯定感が下がるというなんて悪循環。
無理すんなーって言ってあげたい。
あなたそういうの向いてませんから。

明石家さんまさんが司会で一般女性が恋愛を語るバラエティ番組があった。大学生の出演者が恋愛経験ゼロなんですーと言うと、
『えーその年で!恋愛してないなんて!
どこかおかしいんちゃう?』
みたいな。そうそう、その圧力だよ。
テレビのアップに耐えうる綺麗な人でその扱いなんだから、普通の容姿の私なんて最早生きてる価値が見出せない・・・!
大学でもサークルでもバイト先でも親戚の集まりでも。とにかく至るところでその圧力を大なり小なり感じていた気がする。

恋愛経験や彼氏の有無は女子同士の格付けの基準みたいなもので、右手薬指の指輪は彼氏がいるアピールだから異様に焦る。
しかも彼氏の学歴は東大を頂点に一定レベル以上の大学じゃないとね、みたいな圧。
「あー〇〇大なんだー(大したことないねという心の声)」
万が一東大生の彼氏でも
「だけどあの子の彼顔がいまいちだよねー」
っていう謎マウント。
うん、書いててちょっと気分悪くなってきた。
若いって最強だけど偏りすぎててほんと何様なんだ。むしろ自分たちで自分たちの首締めてないか?

若いときってほかにもやることある。
自分は何を好きで何に興味があって、どういうことが得意かあるいは苦手かという自分軸の構築、仕事とそれ以外のバランス、今後の人生について考えることができるタイミング。
それがないまま社会人になって苦労した私。一言で言うと世間知らずだったんだけど、まあそれはまた別の話。
もちろん恋愛は大事だし、パートナーがいる人生に安心感があるのは事実だけど、全て恋愛だけに費やすのはもったいないよね。
恋人の価値(容姿とか学歴とか勤務先とか年収とか)とその人に選ばれた自分が全て、と若い頃に思い込んでしまうのは危ういような気がする。

社会人になったらなったでさらに強烈なバブル世代の恋愛観の洗礼を受けることになったけどね。
今の時代の若者はどうなんだろう?
私たちの時代よりは皆飄々としてるように見えるし、多様化が叫ばれているんだから色々許容されているといいなと思う。
少なくとも恋愛してない者人に非ずみたいな価値観はどうかと、もう恋愛市場から遠ざかって久しいアラフォーは思っちゃうな。