とゆふものは。

何者でもない、だから需要もない、アラフォー女の想いを綴ります。

アルバムにいつも裏切られていた

 思春期だった90年代、音楽に触れるにはテレビの歌番組(HEY×3、Mステ、CDTVなどなど)を見るかラジオを聴くか、あとはCDで聴くしか選択肢がありませんでした。
 CDはレンタルしてテープ(のちにMD)にダビングする、買う場合は中高生にとっては高価な買い物なのでどうしても欲しいアーティストだけ厳選する、という感じでしたね。
 ネットがない時代はどうやって発売日を知ったんだっけ、と思い返すとCD屋さんの店頭のポップアップかテレビCMを見てだったかなあ。ちょっと記憶が定かではありません。
 CD屋さん!もはやその響きすら懐かしい。定期試験が終わって解放的な気分になった日の帰り道、よく友達と立ち寄っていたなあ。
 さて、そんなふうにCDに愛着があった私でも最後にCDを買ったのはもう5年以上前になります・・・時代だねえ。

 で、何枚かシングルが発売された後にそれらの曲+専用の曲が追加されてアルバムが発売されるのが常でした。
 この辺は今もそうですよね、多分。

 心待ちにしていたアルバムを発売日当日に買ってホクホクしながら帰ってCDプレーヤーで再生してちょっと愕然とするわけです。 

 テープが擦り切れるほど聴いたシングル曲とアレンジ違うやんけー

 このがっかり感、分かりますかね。
 シングルと同じアレンジを聴きたいんだけど、ちょっと変えすぎじゃあないか?
 あの前奏とかサビ前のアクセントになっていたリズム隊のビートどこ行った?
 歌番組でもシングルと同じアレンジで歌っていたし、そちらをCDとして持っておきたいのになあ。
 両方買わせたいレーベル側の戦略だったのかもしれませんが、大抵の場合諦めてアルバムだけ聞いてましたね。枕を濡らしながら。

 なんてことをSPEEDのアルバムを聴きながら思い出したのでした。
 同世代なら分かるかもしれませんが、踊りながらちょっと際どい歌詞を歌って(歌わされて)あっという間に人気者になった彼女たちに抱いていた感情は、今思えば明らかに嫉妬でした。
 安室ちゃんやMAXはお姉さん、と素直に羨望の眼差しで見れたのですが、彼女たちへの気持ちは少し屈折してましたねえ。
 心の底では羨ましいし憧れてるし出演するTV番組は必ずチェックしてもちろんCDも購入していたのに、次のシングルはイマイチだとか後ろの二人意味あるの?とか言ってみたり。
 ただの妬み嫉みってやつです、ええ。
 今でも多くの曲を歌えるもんなあ。
 スターだったよなあ。
 あんなにキラキラしてたのになあ。
 今もまた不倫で話題ですが、これ以上いい思い出を逆の方向に上書きしないでほしいな、なんて思います。

 全然関係ないところに着地してしまった。失礼しました。